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この記事は個人の体験や見聞きした話をもとにした内容で、法律的な判断を断定するものではありません。深刻な暴力やトラブルがある場合は、公的な相談窓口や専門家にも相談してください。
調理師として働いていると、
「料理長が怖い」
「先輩に怒鳴られるのがつらい」
「厨房に入るだけで体が固まる」
「これって指導なのか、パワハラなのか分からない」
こう感じることがあると思います。
調理師業界は、昔ながらの体育会系の空気が残っている現場もあります。
もちろん、すべての厨房がそうではありません。
優しい料理長や、ちゃんと教えてくれる先輩がいる職場もあります。
でも一方で、「怒鳴られて覚える」「若いんだから我慢しろ」「下っ端は黙って動け」みたいな空気が残っている職場があるのも事実です。
僕自身も若い頃、今考えると普通じゃない調理現場を経験したり、近い現場で聞いたりしてきました。
この記事では、調理師がパワハラで辞めたい時にどう考えればいいのか、まず何をすればいいのか、退職を言い出せない時の選択肢まで、現場目線でまとめます。
- 調理師のパワハラは我慢し続けなくていい
- 僕が若い頃に経験・見聞きした実際の調理現場
- 厨房の厳しさとパワハラの違い
- 調理師の現場でパワハラが起きやすく感じる理由
- パワハラ・いじめの形は暴力だけではない
- 厨房でパワハラかもと感じる具体例
- パワハラで限界が近いサイン
- パワハラがつらい時にまずやること
- 一人で抱えないための相談先
- 法律ではどう決まっているのか
- 辞める前に、相手を気にしないで働く方法もある
- パワハラでもう辞めた方がいいケース
- 退職を言い出せないなら退職代行も選択肢
- パワハラのある厨房を辞めた後の選択肢
- 次の職場を探すなら転職サービスも比較する
- 面接でパワハラ退職をどう伝えるか
- よくある質問
- まとめ|調理師のパワハラで限界なら一人で抱えなくていい
調理師のパワハラは我慢し続けなくていい
まず言いたいのは、厨房の厳しさとパワハラは別です。
調理の現場は忙しいです。
ミスが事故やクレームにつながることもあります。
衛生管理も大事です。
時間通りに料理を出さないといけません。
だから、注意されること自体はあります。
でも、
叩く。
蹴る。
物を投げる。
人格否定をする。
みんなの前で必要以上に詰める。
退職を脅しで止める。
これは指導とは別の話です。
「料理の世界は厳しいから仕方ない」
「自分が弱いだけかもしれない」
「みんな我慢しているから自分も耐えないと」
そう思ってしまう人もいるかもしれません。
でも、つらいものはつらいです。
心や体に限界サインが出ているなら、我慢し続ける必要はありません。
僕が若い頃に経験・見聞きした実際の調理現場
ここは少し重い話になります。
職場名や個人名は出しませんが、僕が若い頃に経験したり、近い現場で聞いたりした話です。
- 下っ端は就業時間より早く来て、先輩の仕事の準備をさせられる
- 料理長から頭を叩かれる、蹴られる
- お茶のペットボトルを投げられる
- 先輩からモップで叩かれて流血した人がいた
- 料理長に強く叩かれて倒れ、柱に前歯をぶつけて歯が欠けた人がいた
- 毎日夜遅くまで働いて、朝も早い生活が続いているのに、寝坊したら料理長から本気でビンタされるような空気があった
当時は、「厨房ってこういうものなのかな」と思ってしまう部分もありました。
でも、今振り返ると普通ではないです。
忙しいからといって、人を叩いていい理由にはなりません。
若いからといって、何をされても我慢しないといけないわけではありません。
料理を教えることと、相手を怖がらせて支配することは違います。
もし今、似たような環境にいるなら、「自分が弱いだけ」と思わないでほしいです。
厨房の厳しさとパワハラの違い
調理師の現場では、「これは厳しい指導なのか、パワハラなのか」で迷うことがあります。
ざっくり分けると、こんな感じです。
| 厳しい指導 | パワハラに近い状態 |
|---|---|
| ミスの内容を具体的に注意される | 人格否定される |
| 改善点を教えてくれる | ただ怒鳴られるだけ |
| 衛生面や安全面で注意される | 叩く、蹴る、物を投げる |
| 仕事の基準を伝えられる | みんなの前で必要以上に詰められる |
| 注意の後にフォローがある | 無視、仲間外れ、嫌がらせが続く |
| 退職相談に最低限向き合う | 脅しや圧で辞めさせない |
もちろん、線引きが難しいこともあります。
でも、暴力や物を投げる行為は、少なくとも「普通の指導」とは言えません。
「厨房だから仕方ない」で済ませなくていいです。
調理師の現場でパワハラが起きやすく感じる理由
調理師の現場でパワハラが起きやすく感じる理由はいくつかあります。
体育会系の上下関係が残っている
調理師業界は、昔ながらの上下関係が残っている職場もあります。
先輩より早く来る。
先輩より先に帰りにくい。
返事は大きく。
分からなくても聞きにくい。
怒られながら覚える。
こういう空気が強いと、下の立場の人はかなり言い返しにくいです。
料理長や先輩の立場が強い
厨房では、料理長や先輩の影響力が大きいです。
誰が何を担当するか。
誰に何を教えるか。
誰を厳しく見るか。
誰をシフトに入れるか。
こういう部分を握っている人が怖いと、若手はかなりしんどいです。
「嫌われたら終わり」みたいな空気があると、多少おかしいことをされても我慢してしまいます。
忙しさを理由に怒鳴る文化がある
ランチ前、宴会前、給食の提供前、ピークタイム。
厨房は本当に忙しいです。
でも、忙しいからといって怒鳴っていいわけではありません。
忙しい時こそ指示を分かりやすく出すべきなのに、感情で怒鳴る人がいると、現場全体がピリピリします。
ミスが怖くなって、さらに動けなくなる。
質問できなくなる。
萎縮してまたミスをする。
この悪循環に入ると、かなりきついです。
人手不足で辞めにくい空気がある
厨房は人手不足の職場も多いです。
そのため、辞めたいと言うと、
「今辞められたら困る」
「人が入るまで待て」
「無責任だ」
「みんな我慢してる」
と言われることがあります。
でも、人手不足は本来、個人だけが背負う問題ではありません。
あなたが限界になるまで我慢し続ける必要はないです。
パワハラ・いじめの形は暴力だけではない
叩かれる、物を投げられる。こういう分かりやすいものだけがパワハラではありません。厨房で起きやすいのは、もっと見えにくい形です。
無視される、情報を回されない
質問しても返事がない。シフトの変更や段取りの指示が自分にだけ伝わっていない。結果として仕事が遅れ、遅れたことで怒られる。
これは「教えてもらえないから覚えられない」という話ではなく、仕事ができない状況を作られている状態です。周りも同調して距離を置き始めると、厨房の中で孤立します。
道具を隠される、作業を妨害される
包丁が無い。使うはずの器具が別の場所に移されている。仕込んだものを勝手に触られる。
ピークタイムの厨房でこれをやられると、業務が止まります。本人は「ふざけただけ」と言うかもしれませんが、仕事を妨害している時点で指導ではありません。
人格を否定される
「こんなこともできないのか」「お前は厨房にいらない」「どこに行っても通用しない」。
ミスの内容を注意されるのと、人間そのものを否定されるのは別です。前者は次に直せますが、後者は直しようがありません。直しようのない言葉を繰り返し浴びせられると、自信が先に折れます。
性的な発言・接触
厨房は密閉された空間で人数も限られます。体型や容姿への発言、不必要な接触が起きても、逃げ場がなく、笑って流すしかない空気になりやすいです。
これはパワハラではなくセクハラですが、対処の手順は同じです。記録を残して、外部に相談してください。厨房の中だけで解決しようとしない方がいいです。
自分だけ扱いが違う
きつい持ち場ばかり回される。休憩に入りにくい空気を作られる。休み希望を出すと嫌味を言われる。同じミスでも自分の時だけ厳しい。
一つ一つは小さくても、積み重なると出勤自体がしんどくなります。
ターゲットになりやすい人はいるのか
新人、経験が浅い人、言い返さない人が狙われやすい傾向は、たしかにあります。
ただ、これを「だから自分にも原因がある」と読まないでほしいです。狙いやすい相手を狙っているだけで、やっている側の問題です。性格を変えろという話ではありません。知っておくと、自分を責めなくて済む、という程度の話です。
厨房でパワハラかもと感じる具体例
次のようなことが続いているなら、パワハラに近い状態かもしれません。
- ミスをするたびに人格否定される
- みんなの前で必要以上に怒鳴られる
- 頭を叩かれる、蹴られる
- 包丁や道具、ペットボトルなど物を投げられる
- 無視される
- 自分だけきつい仕事ばかり回される
- 休憩を取りにくくされる
- 休み希望を出すと嫌味を言われる
- 退職を伝えると脅しのように引き止められる
- 「お前はどこに行っても通用しない」と言われる
- 出勤するだけで怖くなる
特に暴力がある場合は、かなり危険です。
「昔はこれが普通だった」
「料理の世界ではよくある」
そう言われても、今あなたが傷ついているなら、その環境を見直した方がいいです。
パワハラで限界が近いサイン
次のような状態が出ているなら、かなり限界に近いかもしれません。
- 出勤前に涙が出る
- 吐き気や動悸がある
- 眠れない
- 食欲が落ちている
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 上司や先輩の声を聞くだけで体が固まる
- 厨房に入るのが怖い
- ミスが怖くて手が動かない
- バックレたいと思う
- 料理そのものが嫌いになりそう
こういう状態で無理に働き続けると、心も体もかなり削られます。
心の疲れが強い人は、こちらの記事も参考にしてください。
調理師のメンタルヘルスと心の疲れ|限界サインの見つけ方と今日からできる対策
つらさが強い場合は、厚生労働省の相談窓口も確認してみてください。
パワハラがつらい時にまずやること
パワハラがつらい時は、感情だけで動くより、まず自分を守る準備をした方がいいです。
されたことをメモしておく
まずは記録です。
スマホのメモでも、紙でも大丈夫です。
- 日付
- 時間
- 場所
- 誰に何を言われたか
- 何をされたか
- 周りに誰がいたか
- その後の体調
これを残しておくと、あとで相談する時に説明しやすくなります。
「毎日怒鳴られます」だけだと伝わりにくいですが、
「何月何日の朝、仕込み中にこう言われた」
「何月何日に物を投げられた」
という形なら、状況を整理しやすいです。
LINE・メール・シフト表などを残す
もしLINEやメールで強い言葉を言われているなら、消さずに残しておきましょう。
シフト表や勤怠の記録も、長時間労働や休みの少なさを説明する材料になることがあります。
SNSで職場名や個人名を出して晒すより、まずは自分の手元に記録を残して、相談先に話す方が安全です。
けがをしたなら病院に行く
叩かれた、蹴られた、物を投げられた、けがをした。
こういう場合は、我慢せず病院に行ってください。
診断書が必要になるケースもあります。
「このくらい大丈夫」と思っても、後から痛みが出ることもあります。
暴力がある職場なら、退職や転職以前に、まず身の安全を優先した方がいいです。
信頼できる人に話す
一人で抱えていると、「自分が悪いのかも」と思いやすくなります。
家族、友人、元同僚、信頼できる先輩など、誰でもいいので一度話してみてください。
言葉にするだけでも、今の職場が普通なのかどうか見えやすくなります。
職場内で相談できる人がいるか考える
もし本部、人事、別の上司、オーナーなどに相談できる環境があるなら、相談してみるのも一つです。
ただし、相談したことでさらに状況が悪くなりそうなら、無理に職場内で解決しようとしなくてもいいです。
小さい厨房や個人店だと、相談先が実質ないこともあります。
その場合は、外部の相談先や退職も含めて考えた方がいいです。
一人で抱えないための相談先
パワハラがつらい時は、職場の中だけで解決しようとしなくていいです。
外部の相談先もあります。
労働トラブル全般なら、厚生労働省の総合労働相談コーナーがあります。
メンタル面が限界に近いなら、こちらも確認してください。
暴力や身の危険がある場合は、状況によって警察や救急も含めて考えてください。
退職や転職の前に、まず自分の安全が大事です。
法律ではどう決まっているのか
「これはパワハラなのか、ただ厳しいだけなのか」で迷ったとき、判断の軸になるものがあります。
2020年に施行された労働施策総合推進法、いわゆるパワハラ防止法では、次の3つをすべて満たすものがパワハラとされています。
- 優越的な関係を背景にした言動であること(料理長から部下、先輩から新人など)
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えていること
- 働く人の就業環境が害されていること
この3つに当てはまる場合、会社には対策をとる義務があります。「うちは小さい店だから関係ない」ということはありません。
ただ、現実には中小の飲食店や個人店ほど管理体制が無く、泣き寝入りになりやすいのも事実です。だからこそ、店の中だけで何とかしようとしない方がいいです。
ここは僕の専門ではないので断定はしません。深刻な場合は、下の窓口や専門家に直接確認してください。
どこに相談すればいいか
相談先は内容によって変わります。使い分けの目安です。
| 相談先 | 向いている内容 |
|---|---|
| 総合労働相談コーナー(労働局) | パワハラ、職場のトラブル全般。無料・匿名可 |
| 労働基準監督署 | 残業代の未払い、労働時間、休日など労働条件 |
| こころの耳(厚生労働省) | 眠れない、気持ちが落ちているなどメンタル面 |
| みんなの人権110番(法務省) | 人権侵害にあたる扱い、暴力・侮辱 |
| 法テラス | 慰謝料や損害賠償を考える場合。費用の立替制度あり |
いきなり裁判を考える必要はありません。内容証明を送る、話し合いで解決する、という段階もあります。まずは無料の窓口に話して、自分の状況がどのくらいのものなのかを知るところからで十分です。
なお、残業代が支払われていない話が絡む場合は、そちらも整理しておいた方がいいです。
調理師の残業手当、もらえてない人が多すぎる件|違法ケースと対処法
辞める前に、相手を気にしないで働く方法もある
ここまで、我慢しなくていい、という話を書いてきました。ただ、すべてのケースで今すぐ辞めるべきだとは思っていません。
暴力や人格否定があるなら、迷わず離れた方がいいです。でも「気分で態度を変える先輩がしんどい」「怒鳴り方がきつい人がいる」くらいの段階なら、距離の取り方を変えるだけで楽になることもあります。
期待するのをやめる
イライラの正体は、たいてい期待です。ちゃんと教えてくれるはず、機嫌よく接してくれるはず、理由を説明してくれるはず。その「はず」が外れるから腹が立ちます。
この人はそういう人だ、と決めてしまうと、外れようがなくなります。冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、毎日顔を合わせる相手には有効です。
言い返さず、確認に変える
指示が曖昧なまま進めて、あとから怒られる。これが一番消耗します。
「これは何時までにどこまでやればいいですか」と先に確認しておくと、あとで揉める回数が減ります。感情で返すと相手も感情で返してきますが、確認には返しようがありません。
仲良くしようとしない
厨房はチームで動く場所なので、人間関係を良くしなければと思いがちです。でも、仕事が回れば十分です。無理に距離を詰めようとすると、その分だけ振り回されます。
味方を1人作る
同僚でも、別の部署の人でもいいです。「あの人、きついですよね」と言い合える相手が1人いるだけで、自分がおかしいのかという疑いが消えます。孤立が一番しんどいです。
怒鳴られるわけではないのに、空気で圧をかけられてしんどいという場合もあります。そういう職場のことは、こちらで書いています。
新米調理師が直面する“無言の圧力”とは?経験談とその乗り越え方
上司そのものがどうにもならない場合の考え方は、こちらにまとめています。
【調理師】上司がクズだった時の対処法
職場の外に居場所を持つ
厨房だけが世界になると、そこでの評価がすべてになります。家族でも、趣味でも、料理と関係ない友人でもいいので、別の場所を持っておくと視野が戻ります。
ただし、これは相手が「うざい」レベルの話です。暴力がある、出勤前に涙が出る、体が動かない。そこまで来ているなら、考え方を変えて乗り切る段階は過ぎています。距離の取り方ではなく、職場を変える話に進んでください。
パワハラでもう辞めた方がいいケース
次のような状態なら、退職をかなり真剣に考えていいと思います。
- 暴力がある
- 物を投げられる
- 人格否定が続いている
- 相談しても何も変わらない
- 出勤前に涙や吐き気が出る
- 休んでも気持ちが戻らない
- 上司や先輩が怖くて萎縮している
- 料理そのものが嫌いになりそう
- 退職を言い出せないほど追い詰められている
特に、暴力がある職場はかなり危険です。
「もう少し頑張れば変わるかも」と思いたくなる気持ちは分かります。
でも、相手が変わるのを待っている間に、自分が壊れてしまうこともあります。
今の厨房だけが、調理師のすべてではありません。
調理師を辞めるか迷っている人はこちらも参考にしてください。
調理師を辞めたいあなたへ|辞めるべきか迷ったときの判断軸と次の選択肢
退職を言い出せないなら退職代行も選択肢
パワハラがある職場では、退職を言い出すこと自体が怖いと思います。
「辞めたいです」と言った瞬間に怒鳴られそう。
引き止められそう。
脅されそう。
また詰められそう。
もう直接話したくない。
こういう状態なら、退職代行を使う選択肢もあります。
もちろん、自分で退職を伝えられるなら、それが一番シンプルです。
でも、料理長や先輩が怖くて言えない。
退職の話をしようとすると体が固まる。
バックレそうなくらい追い詰められている。
この場合は、無理に一人で直接ぶつからなくてもいいです。
退職を言い出せずに苦しんでいる人は、退職代行の即ヤメを確認してみてもいいと思います。
退職代行は、全員に必要なものではありません。
でも、パワハラや強い上下関係で辞めると言えない人にとっては、職場との間に第三者を入れられる選択肢になります。
サービス内容や料金、対応範囲は変わることがあるので、使う前に公式ページで確認してください。
未払い給料や慰謝料など、法的な交渉が必要な話がある場合は、弁護士や公的な相談窓口も含めて考えた方がいいです。
パワハラのある厨房を辞めた後の選択肢
パワハラのある厨房を辞めたからといって、調理師として終わりではありません。
同じ調理師でも、職場によって雰囲気はかなり違います。
| 次の選択肢 | 向いている人 |
|---|---|
| 別の飲食店 | 調理の仕事は続けたいが今の店が合わない人 |
| ホテル・レストラン | 技術を伸ばしたい人 |
| カフェ | 雰囲気や働き方を変えたい人 |
| 給食施設 | 決まった時間の食事提供が合う人 |
| 介護施設 | 少人数調理や施設厨房に興味がある人 |
| 社員食堂 | 日勤寄りや土日休みを狙いたい人 |
| 病院厨房 | 安定した食事提供に関わりたい人 |
| セントラルキッチン | 作業分担された現場が合う人 |
| 異業種 | 調理の仕事から離れたい人 |
僕は今、介護施設系の厨房で13〜16食を9時〜18時の一人厨房で回しています。
昔いたような大量調理や、体育会系の強い厨房とはかなり違う働き方です。
もちろん、一人厨房には一人厨房の大変さがあります。
仕込み、調理、盛り付け、洗い物、片付け、時間管理まで自分で見る必要があります。
でも、職場が変わると、きつさの種類も変わります。
今の職場が合わないだけで、「調理師そのものが向いていない」と決めつけなくて大丈夫です。
休み重視で調理師の仕事を探したい人はこちらも参考にしてください。
調理師で休みが多い仕事はどこ?ホテル・給食・介護施設・社員食堂を比較
次の職場を探すなら転職サービスも比較する
パワハラのある職場を辞めた後は、焦って次を決めない方がいいです。
また同じような体育会系の厨房に入ってしまうと、同じ悩みを繰り返す可能性があります。
求人を見る時は、給料だけではなく、
- 料理長や面接官の雰囲気
- スタッフの表情
- 人員体制
- 残業時間
- 休みの取りやすさ
- 教育体制
- 怒鳴る文化がなさそうか
- 職場見学ができるか
このあたりも見た方がいいです。
飲食店、ホテル、レストラン系も含めて調理求人を見たい人は、フーズラボが候補になります。
外食・飲食業界も広めに見たい人は、itkも見ておくと比較しやすいです。
介護施設や給食施設の調理求人を見たい人は、しんぷる栄養士も候補になります。
サービス名だけ見ると資格職向けに見えるかもしれませんが、介護施設や給食施設の求人が多く、調理師でも応募できる求人があります。
転職サービスを比較したい人はこちらも参考にしてください。
面接でパワハラ退職をどう伝えるか
パワハラで辞めた場合、次の面接でどう伝えるか悩むと思います。
無理に全部話す必要はありません。
前職の悪口だけになってしまうと、面接では少し印象が悪くなることもあります。
言い方としては、例えばこんな感じです。
「前職では調理経験を積めましたが、今後はより長く働ける環境で経験を活かしたいと考えています」
「人員体制や働き方を見直したく、次は落ち着いて調理に向き合える職場を探しています」
「調理の仕事は続けたいですが、今後は職場環境や教育体制も重視して選びたいです」
パワハラの詳細を無理に全部話さなくても大丈夫です。
ただし、暴力や深刻なトラブルがあった場合は、自分を責める必要はありません。
「前の職場で続かなかった自分が悪い」ではなく、「次は自分が長く働ける環境を選ぶ」と考えた方がいいです。
よくある質問
どこからがパワハラなのか分かりません
判断が難しいこともあります。
ただ、叩く、蹴る、物を投げる、人格否定する、みんなの前で必要以上に詰める、退職を脅しで止めるような行為は、普通の指導とは言えません。
迷う場合は、されたことをメモして、信頼できる人や相談窓口に話してみてください。
証拠がなくても相談できますか?
相談はできます。
ただ、メモやLINE、メール、シフト表、勤怠記録、診断書などがあると、状況を説明しやすくなります。
今からでも、日付や内容をメモしておくといいです。
調理師がパワハラで退職代行を使うのは甘えですか?
甘えとは言い切れません。
自分で退職を言えるなら、自分で伝えればいいです。
でも、料理長や先輩が怖い、怒鳴られそう、退職を言い出せない、もう職場と直接やり取りしたくないという状態なら、退職代行も選択肢になります。
心や体を壊す前に動くことの方が大事です。
退職代行を使うと転職で不利になりますか?
基本的に、次の面接で自分から退職代行を使ったことを話す必要はありません。
ただ、短期離職の場合は退職理由を聞かれることがあります。
その時は、「働き方を見直したかった」「長く働ける環境を探したかった」と、前向きに伝えた方がいいです。
パワハラで辞めたことを面接で言うべきですか?
無理に詳しく言う必要はありません。
「人間関係が最悪でした」「料理長がひどかったです」と話しすぎるより、
「今後は職場環境や教育体制も重視して、長く働ける場所を探しています」
と伝える方が無難です。
ただし、どうしても説明が必要な場合は、感情的にならず事実ベースで短く話すといいです。
20代調理師がパワハラで辞めても大丈夫ですか?
大丈夫です。
20代だと「まだ若いのに」「根性がない」と言われることがあるかもしれません。
でも、暴力や人格否定を我慢し続ける必要はありません。
料理が好きなら、職場を変えて続ける道もあります。
調理師の働き方が限界なら、異業種を考える道もあります。
今の厨房だけがすべてではありません。
いじめられやすい自分に原因があるのでしょうか
新人や言い返さない人が狙われやすい傾向はありますが、それは狙いやすい相手を狙っているだけで、やっている側の問題です。性格を直せば解決する話ではありません。
パワハラの法的な定義は何ですか
優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要な範囲を超えていて、就業環境が害されている。この3つをすべて満たすものがパワハラ防止法上のパワハラです。該当する場合、会社には対策の義務があります。
小さい店なので相談窓口がありません
社内に無くても、外部の窓口が使えます。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、匿名の相談も受け付けています。店の中で解決しようとしなくて大丈夫です。
無視や仕事の妨害もパワハラになりますか
なります。暴力や暴言だけがパワハラではありません。情報を回さない、道具を隠す、自分だけきつい持ち場を回す。こうした行為も、就業環境を害しているという点では同じです。
まだ辞めるほどではない気がします
暴力や人格否定がないなら、距離の取り方を変えて様子を見る手もあります。期待するのをやめる、確認を増やす、味方を1人作る。ただし、出勤前に涙が出る、眠れない、体が固まるといった状態なら、その段階は過ぎています。
まとめ|調理師のパワハラで限界なら一人で抱えなくていい
調理師の現場には、厳しさが必要な場面もあります。
でも、厳しい指導とパワハラは別です。
叩く。
蹴る。
物を投げる。
人格否定する。
退職を脅しで止める。
これは「料理の世界だから仕方ない」で済ませなくていいです。
もし今、料理長や先輩が怖くて退職を言い出せないなら、一人で抱え込まないでください。
退職を言えないほど限界なら、即ヤメのような退職代行も選択肢になります。
調理師を続けたいなら、次は職場環境を重視して探してください。
飲食・ホテル・レストラン系ならフーズラボやitk。
介護施設や給食施設の調理求人ならしんぷる栄養士も候補になります。
今の厨房だけが、調理師のすべてではありません。
パワハラで料理そのものが嫌いになる前に、まずは自分を守る選択をしてください。

