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老人ホーム調理補助を辞めた人が、次に選んでよかった職場5選|現役の僕が現場で聞いた本音

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「老人ホームの調理補助、もう限界」
「でも、辞めた後どうしたらいいのか、分からない」

この2つがセットで頭を回っている人、多いと思います。
辞めたい気持ちがあっても、次の映像がぼんやりしていると、動けないんですよね。

僕は今、現役で老人施設の厨房で働いています。
そこに辿り着くまでにはホテル、専門店、大量調理と業態を変えてきました。

正直に書いておきますね。
僕自身は、いまの施設で「自分に合う場所」を見つけたので、ここから転職はしていません。

だから今回の記事は、僕の体験談ではないです。
そのかわり、施設で一緒に働いてきた同僚や先輩、業界の知り合いから見聞きしてきた「調理補助を辞めた人が、次に選んでよかった職場」を5つ、現場の一次情報ベースでまとめます。

具体的にどんな仕事内容で、何が良かったか、何が微妙だったか。
求人票では見えない部分に踏み込んで書きます。

「辞めたい」から「じゃあどこに行こう」に頭を切り替えたい方に、届いてくれたら嬉しいです。


Contents
  1. そもそも、なぜ老人ホーム調理補助を辞める人が多いのか
  2. 選んでよかった職場1|社員食堂
  3. 選んでよかった職場2|保育園の給食
  4. 選んでよかった職場3|病院の給食
  5. 選んでよかった職場4|別の老人ホーム(施設替え)
  6. 選んでよかった職場5|異業種(調理から完全に離れる)
  7. 5つの選択肢、まるわかり比較表
  8. 選ぶときに、失敗しない5つの視点
  9. 状況別、次の一歩
  10. よくある質問
  11. まとめ|辞めた後の映像が見えるだけで、動きやすくなる

そもそも、なぜ老人ホーム調理補助を辞める人が多いのか

本題に入る前に、少しだけ整理させてください。

僕がいま働いている施設でも、調理補助を辞めていく人は毎年います。
理由を並べると、こんな感じです。

  1. 刻み食やペースト食の準備が体力的に重い
  2. 入居者ごとの細かい個別対応がしんどい
  3. 薄味で「美味しい」と言われにくい
  4. 「まずい」と直接言われる日々に心が削れる
  5. 介護士や看護師との人間関係
  6. 給料が仕事量に見合っていない感

このどれかに強く共感するなら、辞める判断は自然だと思います。
ただし、辞めた後にどこへ行くかで、生活の質は本当に変わります。

「業態は好きだったけど、施設が合わなかった」というケースもよくあります。
その場合、次の職場は同じ業態内で選ぶのが正解です。

「調理そのものが嫌になった」というケースもあります。
その場合は、業態そのものから離れる選択肢を検討することになります。

そこの見極めが、次の職場選びの分岐点です。


選んでよかった職場1|社員食堂

僕の周りでいちばん多いのが、社員食堂への移動です。

どんな仕事か

企業の中にある食堂で、社員向けの昼食を中心に提供します。
朝食と夕食もある施設もありますが、多くは昼のみ、または朝昼のみ。

大量調理の要素はあります。ただ、老人ホームのような細かい食事形態別対応は基本的にありません。
シンプルに作って、シンプルに提供する仕事です。

良かった点(移った人たちの声)

  1. 土日祝が休みの職場が多い
  2. 夜勤なし、早朝勤務なしの求人がある
  3. 個別対応が少ないので気楽
  4. 「まずい」と直接言われる場面がほぼない
  5. カレンダー通りに休めるから予定が立てやすい

微妙な点

  1. 昼のピーク時は忙しさがそこそこある
  2. メニューの創作性は低め
  3. 会社の休業日に合わせるため、繁忙期の稼働は少ない(短期契約だとその分収入が減る)

こんな人に向いている

  1. 生活リズムを最優先したい人
  2. 家族との時間を取り戻したい人
  3. 個別対応のストレスから離れたい人

老人ホームで消耗した人が、いちばん「息をつけた」と言うのが社員食堂です。
共通して聞くのは「夜、家で普通にご飯を食べられる生活が戻ってきた」という話。ここは本当に大きいです。


選んでよかった職場2|保育園の給食

僕の元同僚で、保育園に移った人が数人います。
「毎日、子どもの顔を見ながら仕事できるのが救いだった」と話していました。

どんな仕事か

保育園の中で、園児向けの給食とおやつを作る仕事です。
アレルギー対応や食育の観点が入るので、そこは老人ホームと似た「気を使う」部分があります。

良かった点

  1. 平日昼間中心のシフト
  2. 土日祝が休みの求人が多い
  3. 「美味しい」「ありがとう」と直接言われる機会が多い
  4. 食育の視点で仕事の意味を感じやすい
  5. 子どもの成長を近くで見られる

微妙な点

  1. アレルギー対応のプレッシャーがある
  2. 食育の書類作成や、園全体との連携が発生する
  3. 給与は特別高くはない

こんな人に向いている

  1. 「まずい」と貶されて疲弊した人
  2. やりがいをもう一度取り戻したい人
  3. 子育て世代で、園児と関わることに抵抗がない人

老人ホームと保育園、対象年齢は真逆ですが、「食で人を支える」という軸は同じです。
そこの延長で選ぶ人は多いです。


選んでよかった職場3|病院の給食

老人ホームからの近距離転職として、病院給食に移る人もいます。

どんな仕事か

病院の入院患者さん向けに、治療食や一般食を作ります。
糖尿食、腎臓食、透析食など、医療的な配慮が必要な食事もあります。

良かった点

  1. 大手の医療法人運営の現場が多く、労務管理がしっかりしている
  2. 有給が取りやすい職場が多い
  3. 治療食の知識という専門性が身につく
  4. 老人ホームの経験がほぼそのまま活きる
  5. 夜勤ありの職場は夜勤手当で給与が伸びる

微妙な点

  1. 医療現場ならではの緊張感がある
  2. 治療食の細かいルールを覚えるまで大変
  3. 患者さんの状態変化に合わせた急な対応が入る

こんな人に向いている

  1. 老人ホームの経験を活かしつつ、環境だけ変えたい人
  2. 労務管理がしっかりした職場を求める人
  3. 治療食に興味がある人

「老人ホームで消耗したけど、業態は嫌いじゃない」という人が、いちばんスムーズに移れる場所です。


選んでよかった職場4|別の老人ホーム(施設替え)

これ、意外と侮れません。

同じ「老人ホーム調理補助」でも、施設が変わるだけで働きやすさは激変します。

なぜ施設替えで解決するのか

僕の周りにも、老人ホームを辞めた後で、別の老人ホームに移った人が何人かいます。
みんな口を揃えて言うのは、「業態は好きだった。施設が悪かっただけだった」という話。

良い施設と悪い施設の差

僕がいまの施設で働いていて、他施設の話を聞いていて感じる差はこんな感じです。

  1. 入居者数と厨房スタッフの人数のバランス
  2. 介護士との関係性(挨拶が返ってくる施設は、たいてい厨房も穏やか)
  3. 直営か委託会社経由か(直営のほうが労務管理が整っていることが多い)
  4. 厨房責任者の性格
  5. 平均勤続年数(長い施設は空気がいい)

移った人たちの声

  1. 「同じ業態なのに、こんなに違うのかと驚いた」
  2. 「刻み食もペースト食もあるけど、人手が足りているから消耗しない」
  3. 「介護士がふつうに『ありがとう』と言ってくれる。それだけでこんなに違う」

こんな人に向いている

  1. 業態は嫌いじゃない、施設が嫌いだった人
  2. 「調理補助」という職種は続けたい人
  3. 大幅にキャリアを変えたくない人

「業態を変える」より「施設を変える」ほうが、失うものは少ないです。まずここを検討する価値はあります。


選んでよかった職場5|異業種(調理から完全に離れる)

もうひとつのパターンが、調理から完全に離れる選択肢です。

どんな職種に移っているか

僕の周囲で、老人ホームから別業界に移った人の職種はこんな感じです。

  1. 一般事務職
  2. 販売・接客(小売、アパレル、雑貨)
  3. 配送・物流
  4. コールセンター
  5. 食品メーカーの製造や品質管理

良かった点

  1. 立ち仕事から解放される
  2. 「食べ物」に関わるプレッシャーがなくなる
  3. 業種次第で年収が伸びやすい
  4. デスクワークで空調の効いた環境で働ける
  5. 自分の可能性を試し直せる

微妙な点

  1. 未経験からのスタートで、最初は年収が下がるケースもある
  2. パソコンスキルが必要な職種が多い
  3. 調理の経験が直接活かせないことに寂しさを感じることもある

こんな人に向いている

  1. 調理そのものから離れたい人
  2. 立ち仕事に完全に疲れた人
  3. まったく違う世界を見てみたい人

意外なんですが、調理補助の人たちは「段取り力」「衛生管理」「集中力」「体力」の4点で、他業種でもけっこう評価されます。
経歴を諦める必要はないですよ。


5つの選択肢、まるわかり比較表

職場生活リズム給与レンジやりがい老人ホーム経験の活かしやすさ向いている人
社員食堂生活最優先の人
保育園やりがい重視の人
病院給食中〜やや高業態近距離で環境改善したい人
別の老人ホーム業態は嫌いじゃない人
異業種△〜◎業種次第業種次第完全に離れたい人

選ぶときに、失敗しない5つの視点

老人ホームから移るとき、こういう順番で見ておくと外しにくいです。

視点1 何が嫌で辞めるのかを、はっきりさせる

刻み食が嫌なのか。
介護士との関係が嫌なのか。
給料が嫌なのか。
「まずい」と言われる日々が嫌なのか。

ここを言語化しないまま次に行くと、次の職場でも同じことで詰まります。

視点2 生活リズムをどれくらい変えたいか

朝が早くていいのか、遅めにしたいのか。
土日休みが絶対条件か、シフト制でもいいのか。
夜勤アリでもいいのか、絶対に日勤だけがいいのか。

生活の希望が明確な人ほど、失敗しません。

視点3 給与か、環境か、どちらを優先するか

両立を狙うと、選択肢が一気に狭くなります。
「多少給与が下がっても、生活リズムを取り戻したい」なのか、「生活は多少キツくても年収を上げたい」なのか。

僕の周りで見ている限り、老人ホームから移る人は「環境優先」が圧倒的に多いです。

視点4 リセットボタンを押すだけの転職にしない

これは声を大にして言いたい。

今の職場で、先輩の効率的な動き、段取りの組み方、1way2job(1回の移動で2つ以上の仕事をこなす)の感覚。
辞める前にぜんぶ観察して、脳に焼き付けてから次に行ってください。

これがあると、次の職場で立ち上がりのスピードが全然違います。

視点5 情報を持って動く

求人票だけで職場は判断できません。
特に施設や医療系は、内部情報を持っているエージェント経由の方が、失敗しにくいです。


状況別、次の一歩

ここまで読んで、動く方向が見えてきた方へ。

介護施設や福祉系で環境を変えたい方へ

しんぷる栄養士。
栄養士向けサービスですが、保育園、病院、給食、福祉施設の求人が多く、調理師でも応募できる案件があります。担当者が福祉系の現場事情を理解しているので、施設内の空気感まで聞けます。

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業態を横断して幅広く見たい方へ

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よくある質問

Q. 老人ホームから社員食堂に移ると、給料は下がりますか
A. 職場次第です。同水準か、若干下がるケースが多いですが、生活リズムの改善分が大きいので、「時給換算」で考えると悪くない選択肢です。

Q. 保育園給食は、資格がないと入れない?
A. 調理補助であれば無資格でも入れる求人が多いです。ただし、栄養士や調理師免許があると条件が広がります。

Q. 病院給食って、夜勤があるって聞きましたが
A. 施設によります。夜勤なしの求人もありますし、夜勤ありで手当を取る働き方もできます。求人票で必ず確認してください。

Q. 別の老人ホームに移る場合、経歴的にマイナスになりませんか
A. なりません。むしろ「即戦力」として歓迎されます。老人ホームでの経験は、次の施設でも1日目から活きます。

Q. 完全に業界外に出る場合、何歳まで可能ですか
A. 20代なら未経験歓迎求人が多く、30代でも十分可能です。40代以降だと選択肢は狭まりますが、事務や物流など受け皿はあります。

Q. 転職エージェントは、複数登録していいですか
A. むしろ2社以上の併用がおすすめです。1社だけだと担当者のクセや得意分野に紹介が偏ります。

Q. 辞めるかどうか、まだ迷っています
A. 判断軸の整理はこちらにまとめています。
老人ホーム調理補助を辞めたい時に読む話|現役施設勤務者の本音


まとめ|辞めた後の映像が見えるだけで、動きやすくなる

老人ホーム調理補助を辞めた人たちが、次に選んで良かった職場は、大きく5つに分かれます。

  1. 社員食堂(生活リズム最優先)
  2. 保育園(やりがい重視)
  3. 病院給食(近距離で環境改善)
  4. 別の老人ホーム(業態は好きだった人向け)
  5. 異業種(完全リセット)

僕自身は、いまの老人施設で自分に合う場所を見つけたので、ここから転職はしていません。
でも、辞めていった同僚たちを見ていて、感じることがあります。

みんな、辞めた後のほうが良い顔をしていた。
表情が戻っていた。
「あの施設でずっと頑張っていた自分は何だったんだろう」と笑って言える程度には、次の場所で息を吹き返していた。

合わない場所にいる時間は、本当にもったいないです。
一流のシェフを目指す明確な夢がないなら、無理に厳しい場所で消耗する必要はありません。
一流じゃなくても、必要とされる場所は必ずあります。

自分に合う場所を、早く見つけてください。

▼ 状況別の一歩目

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あなたの「もう限界」が、「動いてよかった」に変わりますように。


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ABOUT ME
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アラフォーの調理師・二児の父。専門店、大量調理、レストラン、リゾートホテルを経て、現在は調理責任者。長時間労働で心身を崩し、転職で働き方を立て直した経験があります。同じ悩みを抱える調理師に向けて、転職、職場選び、働きやすい環境の見つけ方を現場目線で発信しています。