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調理師の仕事がつらいときに最初にやるべき5つのこと|辞める前に整理したい行動順【元・限界調理師が解説】

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導入文

調理師の仕事が、つらい。 朝が来るたびに、胃が重い。 休みの日も体が動かない。 誰にも言えないまま、もう何ヶ月もこの状態が続いている。

そこまで来ているなら、まず今日読むのはこの記事です。

「辞めるかどうか」を決めるのは、もう少し先で大丈夫です。 今のあなたに必要なのは、決断よりも先に、判断できる状態に戻ること。

僕も、20代前半に同じ場所にいました。 ホテル勤務時代、毎日12〜16時間の勤務が当たり前で、休みもまともに取れず、ある日ほんの小さなミスを引きずって、1日だけ無断欠勤してしまった経験があります。 今思えば、あれは気合の問題ではなく、心と体が動かなくなっていただけでした。

その後、専門店のバイトなどを挟み、大量調理の現場で朝早くから2000食を作る生活、そして老人施設の厨房で勤務と、業態を変えながら少しずつ働き方を整え直していきました。 辞めずに立て直せた人間として、今のあなたに「順番」を伝えるための記事です。

この記事では、

  1. つらさのサインの見極め方
  2. 今日・今週・今月やるべきこと
  3. 「辞める」を考える前にやるべき初動

をまとめます。

辞めるかどうかの判断、転職先の選択肢については、調理師を辞めたいあなたへ|辞めるべきか迷ったときの判断軸と次の選択肢で詳しく整理しています。今日読むには重い、と感じるなら、まずこの記事だけでも大丈夫です。


① まず確認したい「つらさのサイン」

「つらい」と一口に言っても、状態によって取るべき行動が違います。 次のリストで、自分が今どこにいるか確認してみてください。

サイン状態の目安
朝、起きるのがつらい慢性的疲労の初期
出勤前に胃が痛い・吐き気がするストレス反応が体に出ている
休みの日も気分が晴れない回復が追いついていない
ミスが増えた、判断が鈍くなった集中力低下、要注意ゾーン
無断欠勤や遅刻が出てきた限界圏内(要対処)
食事が摂れない、眠れない心身が壊れる手前
死にたい・消えたいと感じる瞬間がある最優先で休むべき段階

どこから上のチェックが入るかで、今日の優先順位が変わります。

1〜3個程度なら、まだ立て直せるゾーン 4個以上なら、判断より先に休む段階 最後の2つに当てはまるなら、転職活動より先に医療機関へ

僕がホテル時代に無断欠勤してしまった日も、上から4個目までが全部当てはまっていました。あのとき本当に必要だったのは「次の店を探すこと」ではなく、「1日休むこと」でした。


② 「辞めたい」より「休みたい」が先にきていないか

意外と多いのが、本当は「休みたい」だけなのに、「辞めたい」だと思い込んでいるケースです。

ホテル時代の僕がそうでした。 無断欠勤した翌日、上司に頭を下げながら「辞めようかな」と思っていました。でも、3日まとめて休めたあと、頭が少しだけ働くようになったとき、本当に必要だったのは退職ではなく回復だと気づきました。

「辞めたい」と「休みたい」は、似ているようでまったく違います。

「辞めたい」は、判断を伴う決断 「休みたい」は、体の信号

順番として、まず信号に応えることが先です。 そのうえで決断するかどうかは、判断力が戻ってから考えればいいんです。


③ 今日・今週・今月でやるべき5つのこと

ここからが本題です。 つらさが続いているとき、最初にやるべきことを順番に並べました。

1. 今日:1日だけでも休む

可能なら、まず1日休んでください。 有休が使えれば一番いいですが、難しければ「体調不良」で休んで構いません。

僕がホテル時代に無断欠勤してしまったのは、休む選択肢を自分の中から消してしまっていたからです。「自分が抜けたら現場が回らない」という気持ちは分かります。でも、回らない現場は構造の問題であって、あなた1人の責任ではありません。

判断力を取り戻すには、最低でも1日のオフが必要です。

2. 今週:つらさを1〜2行で言語化する

「全部つらい」のままでは、何も整理できません。 紙でもスマホでもいいので、つらい理由を1〜2行で書き出してみてください。

書き出し例

  1. 拘束時間が長すぎる
  2. 休みが少なすぎる
  3. 給料が上がらない
  4. 上司との関係が無理
  5. 体力的に持たない
  6. 料理そのものに気持ちが向かない

このうち、いちばん上に来るものが本当の問題です。

ホテル時代の僕の場合、書き出してみると本当の問題は「拘束時間」と「休みの少なさ」の2つで、料理そのものが嫌になったわけではないと分かりました。これに気づいたから、業界を出るのではなく業態を変える方向に舵を切れました。

3. 今週:誰か1人にだけ話す

家族、友人、知人、SNSの匿名アカウントでも構いません。 ひとりで抱え込まないことが、想像以上に効きます。

話す相手がいない場合は、無料の相談窓口を使うのも選択肢です。 厚生労働省の「まもろうよ こころ」(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)には、電話・SNSの相談窓口がまとまっています。

頭の中だけで考え続けると、ぐるぐる回って判断力が落ちます。 一度外に出すだけで、頭の整理がかなり進みます。

4. 今週:今の職場で「変えられる範囲」を確認する

辞めるかどうかを考える前に、今の職場で変えられることがないか一度だけ確認しておきます。

確認したい範囲

  1. シフトを調整できないか
  2. ポジションを変えられないか
  3. 店舗異動の余地はないか
  4. 残業の上限を交渉できないか
  5. 連休が取れる時期はないか

変わらなければ、それが「辞めるべき」の判断材料になります。 変わるなら、いったん退職せずに様子を見る選択肢が増えます。

どちらに転んでも前進です。

5. 今月:判断力が戻ったら「次の道」を整理する

ここまでで体調と判断力が戻ってきたら、いよいよ「次にどうするか」を整理する段階です。

ここから先は、調理師を辞めたいあなたへ|辞めるべきか迷ったときの判断軸と次の選択肢で扱っています。

判断軸として整理されているのは以下の3点です。

  1. 辞めるべきか続けるべきかの5つの基準
  2. 「職場だけがつらい・業態を変えたい・業界を離れたい」の分岐
  3. 辞める前に必要な準備

つらさの真っ只中で読むには重いかもしれません。 回復が少し進んでから読むのがおすすめです。


④ やらなくていいこと、やめておいたほうがいいこと

逆に、つらさのピークでやらないほうがいいこともはっきりさせておきます。 ここを間違えると、後で確実に後悔します。

1. 勢いで退職届を出す

退職そのものは悪い選択ではありません。 ただし「今日辞めます」と勢いで出すと、生活費・転職活動・次の職場選びの全部が後手に回ります。

辞めるなら計画的に。これは強く言わせてください。

2. 限界状態のまま面接を受ける

判断力が落ちている状態で受ける面接は、ほぼ確実にうまくいきません。 本音と違うことを言ってしまい、また合わない職場に入ってしまうパターンが多発します。

転職活動は、心身がある程度戻ってからのほうが結果的に早いです。

3. SNSで職場や個人を特定できる形で愚痴を書く

気持ちは分かります。でも、これは本当におすすめしません。 今の職場との関係が悪化するだけでなく、転職先で見られて不利になることもあります。

吐き出すなら、匿名のメモアプリか、信頼できる人に直接が安全です。

4. 1人で全部抱える

これがいちばん危険です。 人に話す、医療に頼る、休む——どれもサボりではありません。生き残るための行動です。


⑤ もう動けないくらいつらいときは

ここまで読んでもまだ「無理」と感じている方へ。

メンタル面の限界サインが強く出ている場合は、転職活動より先にケアが必要です。 詳しい対処は、こちらにまとめています。 → 調理師のメンタルヘルスと心の疲れ|限界サインの見つけ方と今日からできる対策

職場を辞めたいのに引き止められて出られない、話し合いが成立しない場合は、退職代行という選択肢もあります。 → 調理師が退職代行を使うのはアリ?

「逃げる」と「戦略的に離れる」は別物です。 体と心を守ることは、いつだって最優先で構いません。


⑥ まとめ|順番を間違えないだけで、未来は変わる

最後にもう一度、順番を整理させてください。

ステップやること
今日1日だけでも休む
今週つらさを言語化/誰か1人に話す/変えられる範囲を確認
今月判断力が戻ったら「次の道」を整理

これだけで、つらさのピークから一段抜け出せます。

僕も、20代前半に無断欠勤するくらい追い詰められたところから、業態を変えながら今の生活までたどり着きました。 最初のステップは、いつだって「1日休む」でした。

「辞めるかどうか」は、まだ決めなくて大丈夫です。 動けるようになってから、ゆっくり次を考えましょう。

判断軸と次の選択肢を整理したくなったら、こちらへ。 → 調理師を辞めたいあなたへ|辞めるべきか迷ったときの判断軸と次の選択肢

転職を視野に入れて情報収集だけ始めたい方は、こちらへ。 → 調理師転職サイトおすすめ5選|本音比較ランキング

あなたの今日が、少しでも軽くなりますように。


⑦ よくある質問

Q. 「もう限界」と感じたら、すぐ辞めていいですか?

A. 辞める前に、まず休んでください。判断力が落ちた状態で動くと、また合わない職場に入ってしまう可能性が高いです。

Q. 何日休めば判断力は戻りますか?

A. 個人差はありますが、最低でも丸2日、できれば3〜5日連続で休めると違います。それでも戻らない場合は医療機関の受診を検討してください。

Q. 体調不良で休んだら職場に迷惑では?

A. 一時的な迷惑はあるかもしれませんが、心身を壊して長期離脱するほうが現場にとっても本人にとってもダメージが大きいです。短期的な休みを優先してください。

Q. つらいけど辞める勇気もありません。

A. 辞める必要はまだありません。まずは「働き方を変える可能性」だけ知っておくのが安全です。情報収集だけなら今のままでも始められます。

Q. メンタルクリニックは行ったほうがいい?

A. 食事・睡眠・感情に明らかな異常が出ているなら、迷わず受診をおすすめします。早く行くほど、戻りも早いです。

Q. 辞めるかどうかは、何を基準に決めれば?

A. 判断軸は親記事に整理しています。
→ 調理師を辞めたいあなたへ|辞めるべきか迷ったときの判断軸と次の選択肢


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アラフォーの調理師・二児の父。専門店、大量調理、レストラン、リゾートホテルを経て、現在は調理責任者。長時間労働で心身を崩し、転職で働き方を立て直した経験があります。同じ悩みを抱える調理師に向けて、転職、職場選び、働きやすい環境の見つけ方を現場目線で発信しています。